SPECIAL
去る5月22日、Asagaya / Loft Aにて「アニメーションプロデューサー座談会 vol.03 ~たまには制作だって集まって話そうの回~」を開催しました。
当イベントは、GONZO出身のアニメーションプロデューサーの3人が、スタジオの垣根を越えてアニメの過去・現在・未来を語り合うという、飲み会の場を再現したざっくばらんな座談会。ご好評につき、この度、第3回目を開催することができました。
前回までと同様、長谷川博哉プロデューサー(WIT STUDIO)、福士裕一郎プロデューサー(MADHOUSE)、福島祐一プロデューサー(A-1 Pictures CloverWorks)がメインで登壇。福島プロデューサーの「今回で最終回にしたいのですが」という挨拶で始まると、客席から笑い声が起こりました。
ここで、2018年4月1日にA-1 Picturesが各スタジオのアニメーション制作特性を明確化すべく、高円寺スタジオのブランド化を目的として立ち上げた「CloverWorks」の説明をするため、A-1 Pictures執行役員の清水 暁がゲスト登壇。
A-1 Picturesが大きな組織になったので小回りが利くようブランド化したことや、CloverWorksの会社ロゴである“四葉”には「“アニプレックス”、“A-1 Pictures”、“CloverWorks”が3枚の葉であり、最後の1枚が視聴者の皆さん」という意味が込められていることなどを説明しました。
登壇者3名の自己紹介の後、MAPPA代表取締役の大塚 学氏がゲストとして登場。
MADHOUSE福士さんとMAPPA大塚さんの初対面対談が実現しました。
「作品がヒットするとボーナスがもらえるのですか?」「制作スタジオに権利はあるのですか?」など、観客からの質問に答えたところで、WIT STUDIOの中武哲也プロデューサーと 、少し遅れてWIT STUDIO代表取締役の和田丈嗣氏もゲスト登壇。WIT STUDIOのプロデューサーが3人揃い、2012年の会社立ち上げ当時に大変だったことなど思い出話を聞けました。
そこへ、仕事の都合により遅れていたサウンドチーム・ドンファン所属のはたしょう二氏が到着。はたさんは、登壇者の長谷川プロデューサー、福士プロデューサー、福島プロデューサー全員が仕事を依頼したことのある顔なじみの音響監督です。
自己紹介や仕事内容の説明、音響監督になるまでの道のりなど、日頃なかなか聞けない音響の話をしてくださり、「音響監督は絵と音の通訳」という言葉にプロデューサー陣も深く頷いていました。
終盤はゲストも含めた総勢8名が登壇し、観客からの質問コーナーに。
「ライバルのスタジオは?」「女性の活躍はどれぐらいありますか?」「海外配信について」 「注目しているクリエイターは?」「個性的なアニメーターをまとめるテクニックは?」など、アニメ好きならではの質問が集まり、大いに盛り上がりました。
最後に、登壇者が一人ずつ締めの挨拶をし「このイベントはアニメ業界では珍しいプロデューサー発信のイベントなので、できれば何らかの形で続けたい」「アニメ制作のやりがいを伝えていきたい」と熱意あるコメントが出ました。
業界最前線で活躍するプロデューサー達の内緒話や発表直前の作品の話、テレビ局への思いなど、会場にいなければ聞くことができない話で終始した4時間でした。
イベント会場では各社の物販コーナーもあり、お買い上げいただいたイラスト集にサインを入れるプロデューサーの姿もありました。
また、イベントでは毎回、各社をイメージしたイベント限定のコラボフードやドリンク、三社を合わせてイメージしたフードなどを提供しており、購入者にはコースターやステッカーなどのプレゼントもありました。
アニメファンの皆さん、アニメ業界を目指す皆さん、次回はぜひ会場にお越しください。