SPECIAL
去る2018年8月31日、Asagaya / Loft Aにて、「スロウスタート」お疲れ様本発売記念イベント ~スロウのおはなし~ を開催しました。
当イベントは、同年8月の「スロウスタート公式お疲れ様本 ~Colorful treasure chest~」の発売を記念したもの。登壇者は「スロウスタート」監督の橋本裕之さん、キャラクターデザインの安野将人さん、色彩設計のホカリカナコさんというお疲れ様本の座談会メンバーと、Aniplexの橋本渉プロデューサー、CloverWorksの瀬戸敬太プロデューサーの5名。
企画の立ち上げから作品づくりでのこだわりまで、「スロウスタート」の制作秘話をたっぷりと語っていただきました。
橋本監督によるオープニングトークでは、お疲れ様本の刊行や当イベントを企画した経緯が語られるとともに、開始早々から「このイベントは第2回、第3回と続けたい」「自分の中では「スロウスタート」は終わる気がない」という宣言が。>
この情熱的な言葉に、会場のファンも大盛り上がりの「乾杯」で応えてくださいました。
続いて、Aniplex橋本プロデューサーが登壇しW橋本対談へ。根っからの「きらら」ファンである橋本プロデューサーとの、作品愛ゆえの脱線続きだった打ち合わせの様子がユーモラスに語られました。
途中からは瀬戸プロデューサーも登壇し、制作現場の裏話がもりだくさん。「橋本」監督と「橋本」プロデューサーの呼び分け方が難しかったという現場あるあるトークでは、瀬戸プロデューサーが監督のことを裏ではこっそり「ハシカン(橋監)」と、アイドル的な呼び方をしていたことを告白し、橋本監督が苦笑いするという一場面も。
次のパートは、橋本監督、安野さん、ホカリさんの3名によるクリエイタートークをボリュームたっぷりに展開。
ホカリさんが原作者である篤見唯子先生からの熱いラブコールを受けて「スロウスタート」への参加が決まったことは、これまでもインタビュー記事で何度か語られてきたことですが、実はホカリさんの側も前々から篤見先生の大ファンで、昔のご著書も持っていたという裏話が。その話を受けて橋本監督も、今回のスタッフはみなそろって「スロウスタート」への愛に溢れていたと、幸福なめぐりあわせをしみじみと振り返りました。
するととその最中、会場に突然バースデイソングが流れ出したかと思うと、橋本プロデューサーと瀬戸プロデューサーがホールケーキを持って再登壇。イベント開催の2日前に誕生日を迎えたばかりだという安野さんへのサプライズ・バースデイ演出が!
安野さんはケーキのロウソクを吹き消しつつ、「こんな大勢の方に誕生日を祝われたことがなかったので本当にうれしいです」と、驚きの表情とともに感謝の言葉を語りました。
休憩を挟んだ後半では、急遽飛び入り参加した設定制作の染野翔さんも交えた6名全員が登壇し、客席からの質問コーナーへ。
「今後もしOVAを作るならどういったエピソードを描きたいですか?」「作画に力が入った作品でしたが勝算はありましたか?」「たまちゃんに胸を描くと、リテイクになるというのは本当ですか?」「制作中に一番燃えた瞬間を教えてください」「シリーズを通してみなさんがこだわられたことは?」などなど、「スロウスタート」ファンならではの濃い質問を多数寄せていただきました。
続く抽選会では、橋本監督と安野さん、篤見先生によるイラスト入り直筆サイン色紙合計10枚を、会場の方々へ抽選でプレゼント。
最後の登壇者による一言メッセージでは、橋本監督からの「こうして「スロウスタート」を楽しんでくださった、支えてくださったみさなんの顔が見れてよかったです。今回だけでなく、次のイベントもまた開催できればいいなと思います。今日はありがとうございました」という言葉に、会場から大きな拍手が沸き起こりました。
今回はファンのみなさんの「スロウスタート」への冷めやらぬ熱量を実感できたイベントになりました。
ぜひ今後も「スロウスタート」の応援をよろしくお願いします。