SPECIAL
STAFF INTERVIEW
渡辺麻美
制作部 ライセンスルーム
CloverWorksライセンスルームについて
いろいろなものを『チェック』して支えています
CloverWorksライセンスルームの仕事はおもに、作品に関連して世に出るさまざまなものを監修する業務です。
例えば、雑誌やweb媒体などに掲載されるCloverWorks作品に関する記事の確認は、ライセンスルームが担当しています。誤字脱字や作品について間違った内容が書かれていないかなどの校閲、納品イラストは正しく使用されているかなど、たとえ数ページの掲載であってもいろいろなことをチェックしています。
また、ライセンシー(※ここでは製作委員会からグッズ販売の許諾を得て、作品のグッズを販売している会社のこと)が発売するグッズなどに関しても、ライセンシーの描き起こしたイラストでは、アニメの設定と差異がないかを確認したり、キャラクターをイメージした商品では、そのキャラクターを連想できるような色味やデザインになっているかなどもデザイン段階でチェックします。その後、色校正と呼ばれる監修用の商品サンプルを見て、商品の色味、印刷汚れやゴミの付着、データの不具合がないかなどもチェックします。
『ライセンスルーム』とは
イラストの描き下ろしやスタッフインタビューなどの依頼があった場合は、一度ライセンスルームで情報をまとめ、現場に相談します。現場に相談後、受注するものはスケジュール・予算などの管理や納品の対応をしますし、受注が難しいものに関しては、内容やスケジュールの再調整をします。諸々調整したうえでも受注が難しい場合は、先方にお断りのご連絡をするなど、依頼側と現場を仲介する、という業務もしています。
志望する学生のなかには、弊社のMDルーム(グッズを制作する部署)と混同し「グッズを作りたい」という理由でライセンスに応募してくださる方もいらっしゃるのですが、CloverWorksライセンスルームは『グッズに使用される素材(イラスト)の監修』をしている部署になり、作る部署ではありません。
私たちは、制作進行やクリエイターのように、アニメーションの制作現場に直接携わっているわけではないですし、グッズを制作しているわけではありませんが、CloverWorksの作品をさまざまな形でみなさんのところにお届けするために支えている、縁の下の力持ちのような部署と考えていただけると良いかと思います。
日々の業務の中で心がけていること
仕事をしていくなかで大変だと感じるのは、「相手に理解してもらうために、いかに分かりやすく説明をできるか」ということです。人と人との間に立つことがほとんどなので、その大変さと大切さを強く感じています。
社内外問わずやり取りが発生するので、人によって伝え方を工夫することはもちろん、相手が伝えようとしている内容を適切に理解するためにも、語彙力を鍛えるのはもちろん、できるだけいろいろな知識を身につけられるよう日々心がけています。
向いている人材と学生に向けて
アニメーション制作には多くのスタッフが関わっており、ライセンスルームではその方々が時間をかけて作った作品を扱って仕事をしています。
その中でさまざまなものを監修しますので、確認作業を怠ると重大な問題に発展することもあるため、気を引き締めて取り組まなければなりません。ですので、細かいところに気が付いたり、気を配れる方、地道に仕事と向き合える方などが向いていると思います。
また、メールでのやり取りが多いので、いかに相手に分かりやすい文章をまとめ、必要な情報を集約できるかという能力も大事です。併せて、業界外の方と接する機会も多いため、人当たりが良く、コミュニケーション能力の高い方が志望してくださるととても嬉しいです。
私自身、社会人になって何年経っても日々学ぶことばかりです。なので、就活に臨む学生の皆さんにも、学生のころから“学ぶ”という気持ちと姿勢は忘れずに、日々を過ごして欲しいです。
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会